スプリンターか、マラソンランナーかを左右する遺伝子

関連写真画像 1枚・イラク北部のスレイマニヤ(Suleimaniya)でアヒルを追うクルド人の少年たち。(2006年2月8日撮影)(c)AFP/DAVID FURST

【9月10日 AFP】(一部修正)あなたは短距離を速く走りたいと思うだろうか? それとも長距離を快適に走りたいだろうか? その希望を左右するのは、「ACTN3」として知られる、いわゆる「速く走ることに関係する遺伝子」によって握られている。

 「ACTN3」は、速い動きを生み出す「速筋」の新陳代謝を司るタンパク質の遺伝暗号を持つ遺伝子だ。

 世界の人口の18%は、このタンパク質を阻止する変異体を保有しているという。中でも「R577X」と呼ばれる変異体は、優れた長距離ランナーによく見られることが、過去の研究で明らかになっている。

 逆に、瞬発力が求められる一流の短距離ランナーは、「R577X」を持たない傾向にあるという。

 オーストラリア・シドニー(Sydney)のウエストメッド(Westmead)にある小児病院のキャスリン・ノース(Kathryn North)教授率いる研究チームはさらに研究を進めるため、遺伝子操作により「ACTN3」が欠如したマウスを作り出し、実験を行った。

 実験は、「ACTN3」を欠いたマウスと「ACTN3」が機能している普通のマウスを電動踏み車に乗せ、マウスが疲れ果てるまで速度を上げ続けるというもの。

 その結果、「ACTN3」が欠如したマウスは普通のマウスの3倍以上もの距離を走ることができた。

 理由は、「ACTN3」の欠如は、筋肉の新陳代謝をより滑らかかつ効果的に有酸素系に変換する「αアクチニン2」と呼ばれる別のタンパク質によって補われていたからだ。その結果、「速筋」は疲労することなく、繰り返し伸縮することができたのだ。

 研究結果は9日付の英科学誌「ネイチャー(Nature)」の姉妹誌、「ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)」に掲載される。(c)AFP

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